皮膚感覚


 

描いたものの上を歩いていく
手に触れて、匂いをかいで、
その上によじ登って
 
ときどきそんな手ごたえのようなものを感じる瞬間がある
 
たまには落っこちそうにもなるし
じっさい落っこちて大怪我をしたこともあるし
落ちてみたらたいしたことの無い場所にいたのだと思うこともあるし
落ちたことに気がついていないこともある。 
 
しかし
いずれにしても
まずは絵の上に乗っかること
 
身体の全てをその上に乗っけてみること

 
写真:Jennifer_O'Malley