どこかにいる誰かのために描くんじゃなくて
 
今ここにいる、自分たちのために必要な線を今この場所で
引き出すこと 
   
目の前に引かれる線を当たり前のものとしてみないこと 
 
消えてしまう前に、なくなる前に、
線を、点を、届かない場所まで、いったことのない場所まで積み上げていく。
 
ギャラリーに行くたび、また描こうと思える、今回作ることができた この場所がとても好きだ。
 
 
しかしそれは同時に、とても悔しいことでもある
 
できることを見つける喜びと、できないことを知らされる悔しさとがせめぎあっている
 
線の中に、必要な情報を、しっかりと乗せていくこと
 
消えちゃう前に
 
見てくれる人へしっかりと届けられるように。