イメージと言う言葉が嫌い



 

 
18日〜26日公開制作とは描いておいてもらったものの、
全日いるつもりは無く、次の展示までのゆとりと言うか、出産準備期間というか、
半分くらいは家に帰る予定、で2,3日しか来るつもりは無かったのだけど
  
実は、まだ群馬で制作をしています、そして明日もあさっても作っています、
制作が始まっちゃうとね、今はこの場所を取り上げられるまで離れたくない、
真っ白なときに自分の今回のできることはこれくらいが限度かなと思った予想は
描いていくにつれて、何度も更新されて、結局のところここからがスタートのような気さえしてくる
振り向けば、あんなところをゴール地点にしていたのかと恥ずかしい。
 
まだまだやり足りない、時間が足りない、体力も足りない、
今畜生、くそったれ、と全部壊してめちゃくちゃしたい気分。そしたら楽しいだろうな。

  

作業途中の泥絵  
 
展示がオープンしてからはあまり遅くまで作業できない雰囲気があり、
頑張って朝から作業しているのですが、
開館中はサブタイトルに、大人+こども+夏の美術館と書かれているとおり入場料も安く、子供が無料ということもあり
家族ずれや、普段美術館に来ないような人がたくさんきていて、その反応もやっぱり多少は気になるもので
「あ、絵だ」とさーとながして一直線に次の展示室に歩き去ったりしているのを見るのはちょっと辛い。
 
こちらも見に来る人と話していると作業が途切れてしまうため
一人で作業しているときは基本的には完全無視(ヘッドホン大音量、迷惑)モードで作業しているのですが
中にはヘッドホンで爆音で音楽(TRAIN-TRAINなど)を聞いているのにパクパクと話しかけ続けているつわものや、
本当に熱心に一枚一枚小さなドローイングを見てくれる人もいて
時々どうしても話しかけられたり、作業の合い間に話しかけたりしている。
  
今日は車椅子の年配の夫婦がやってきて、自分の作業をしばらく見守った後、
泥絵を遠くや近くからみて、
その後車椅子から立ち上がり、一枚一枚丁寧にドローイングを見てくれて、
最後に「小さな絵もとてもいいのが何枚もあったわよ」といってくれた。
小さなドローイングは数も多く、あまりちゃんと見ている人が少ないようだったので嬉しかった。
だんなさんの方は絵を指して「これは奥さんの顔か?」と聞いてきた、そして「あんたはいい顔をしている」といった
 
それから最後の方に来た女性のお客さんは、作品を見て「なんだか分からないけど感動した」といって涙を流していた、
聞くと出産を終え、子育てが少し落ち着いてきて久々に美術館にきたという、
日に一人二人でも、こういうお客さんに出会えたことを嬉しく思う。
 
今日は新しい試みの作品をじっくりと進めた、展示方法とその置かれた位置の関係上
描きすすむにつれて絵の上下が無くなり、ここに来てようやく完成が見えてきた感じ
この当たりはおととい手伝いに来てくれた藤波君のおかげ。
   
明日も頑張ります。
あと見に来る人明日、明後日までなら宿泊可能です。