詩について
詩人が圧倒的に不足している
あるいは詩の世界のバランスが狂っている
それは一見して建て直し不可能のように思える
そもそも自分が詩とはどういうものなのか何なのか分からないことも原因のひとつだろう
それでもそれを求めていることは分かる
ので不足しているということになる
僕の中で
絵は見つけることができる
それが絵だと分かる、もちろんいい絵も悪い絵もある
でも詩を見つけることはとても難しい
見つけるには(多くの場合)読まないといけないし、
読んでも良く分からないまま終わるものばかりだ
そして詩の目線になれないことを悲しく思う
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この間、
暑い町を歩き、98歳の画家の展覧会をみて、その人の98になって初めての画集と一緒に詩集を買った
そのとき何故だか、その詩集も、その画集も中身を読む前からどちらも詩のように思えた
手に残った重さも含めて、いろいろな要素が揃って一瞬のうちに時間の中に焼きついたものが一つの詩のように思えた。
どちらも家に帰って少し読んだけど、やっぱりとてもいい本だった。