息抜き、と、深呼吸

実際に動き出すまでの時間
種が水をいっぱい吸収する一見何にもしていない時間
そういう時間が一番大事だったりする、辛いものを抱きながら待つこと/待たせること
知っているけど忘れていること、ものの見方の提案/安心



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30日(5日目)


朝、近所のスーパーに買出し、タオル、石鹸、塗り絵を5冊、それからプラスチックのコップも5つ、
どれも2、30円、


今日は日曜日なのでミュージアムカフェが休み、しかも無線LANでネットをしていると
返信しようとしたときにボーンと大きい音(大砲を撃つような)がして、半分外みたいなところなのでしばらく気がつかなかったけどJNMいったいが停電、当然ネットも使えないし、充電も出来ないのでカフェ定休日にもかかわらず来ていた人たちも方々へ散っていった。
人は電気と、ご飯のあるところに集まる、
(後で掃除のおばちゃんに聞いたところ近所の発電所の中継地点が爆発!?したとのこと、そういう停電はたびたび起こみたい。)


作業開始、昨日描いた泥絵、水気が無くなり乾くとだいぶ色が変わる、それでも2色ははっきりと違うので、こげ茶色と明るい茶色あと地の白をいれて3色の絵が描ける
、3mくらいの大きい人の絵、大きい顔、さかさまの人、鼻から植物の生えた鹿のようなオオカミのような生き物、などを描いていく、
おなかがすいて、歩いて屋台まで、おなかが痛くならないか心配しつつも鳥のから揚げ、パンなどを購入、
せっかく外へ出たので少し歩いてみる、JNM付近にはスーパー的なものが少なく、
専門店が多い、タイヤ屋、金物屋、お菓子屋、カキ氷屋、アンテナ屋、フィルム屋、バイク屋など、
それから小さなパサール(市場)
市場の中はドリアンのにおいが漂っていて臭い、葉っぱの上にいろいろなものが乗っかっている。
ゴミ捨場で何かの判子の型を4つ拾う、ゴムを削って作ってあり綺麗。


帰ってくると停電が直ってる、制作制作、
夕方広場の犬と遊ぶ、オスと雌がいてオスのほうが若くて元気、やや躁鬱の感じがあって尻尾ふりふりのときと、侵入者扱いで吠えてくる時とある、
今日はしっぽフリフリの日、どこから拾ってきたのか2リットルのミネラルウォーターのペットボトルと遊んでいたのでとりあいっこなどして遊ぶ、
そのうち投げたりすると持って来いの要領で足元まで持ってきってくれて「もっと投げてくれもっと投げてくれ」とめちゃくちゃにハイテンション、犬飼ってるみたいで嬉しい。


作業再開、泥絵を描き進める、まだまだ壁はある、床もある、
気負わず、怠けず、芽の出るほうへ、ぴょんぴょん移動しながら
気の向くところ、を壁に呼ばれるままに埋めていく。
8時半頃まで作業、
室内は蒸し暑く、暗い、まだ会場に作家は少なく夜になると、ほとんど一人なので少し寂しい気分になる、
時々大きなコウモリが柱を縫ってかっこよく飛んでいる。
日本でみるコウモリの飛び方とだいぶ違う、どちらかといえばツバメみたいに優雅に。


帰りのベチャ(人力自転車)中に突然の大雨、大粒でびしょびしょ、
運転手のおじいちゃんがんばる、


フロントで宿泊中のフランス人2名、現地のアーティスト、ホテルのオーナーと淀テク松永さん、こっちの新聞のの人らと酒盛り、なんでもないこういう時間が楽しい、みんなおとなしくていい人ばかり
どじょうのから揚げとビンタンビール、部屋に帰りへとへとになって日記、


夜中思い立ち水彩でドローイング