遠藤一郎


僕が一郎さんに会ったのは去年の桜島アートプロジェクトのときだ、
みんなよりも少し送れて会場入りした元温泉旅館の廃墟で、
ぼろぼろのアットホームな会場、本当に人が観に来てくれるのかなって思いながら
ぐるっと、展示会場を案内してもらっている間、
多くは自分のためにいい作品を作るために、楽しんで描くためにできることは何だろうって、
楽しくなければいい作品はできないのはこれまでの経験で知っていたから、
自分はこの場所で何をするべきか、どうしたらよりこの場所は今よりも盛り上がるだろうって考えてた


しばらく歩いていると、突然廊下に黒のペンキで大きくびっくりマークが4つ書かれているのが目に飛び込んできた(!!!!)、それは文章の一番最後の部分で、先を歩いていくとほぼ廊下一面を使って
「そうだ 俺たちは 何でもできるんだ!!!!」って書いてあった、
しかもオレンジの手形付き


それを見た瞬間、
自分の中に何かが走り、あー本気でやらなきゃならないぞと思ったのだった、
いつだって本気でやってきたけれど、
自分のなかで何かがばれたような、見つかったような感じ、


さっき、一郎さんと愛ちゃんのインタビューを読んでいてそんなこと思い出してた


自分は一郎さんのように当たり前のことを当たり前に感じる力が実のところあまり無いのかもしれないけど、
それでもそこにひとり、本気になって作品を作らせてくれる人がいるということは、得がたいものである。
自分はどこか抜けているから、ポカーンと忘れてしまうから、流れに飲まれちゃうところがあるし
今だってほとんどは絵のこと(目から入ってくる情報)ばかり考えて生きているから、
言葉での思考にまるで自身が無い、だから声だってあんまり出ないけど


一郎さんだけじゃなく、いつも何かの曲がり角には 
見ていてくれる人、見せたいと思う人、見てくれる人、見てもらえなくなった人
分け合って見せられない人、などなど
出会いと別れがあり
こうして絵を描き続けているのだと思う、


そうして少しずつ未来へ向かっているのだと思う、
もっといいものを描きたい、
もっと楽しく絵を描きたい、
あらためてそう思った。


一郎&愛ちゃんのインタビュー
アドレス貼っておくので沢山の人に読んでもらえたらいいなと思います、少し長いけどあっという間に
読めちゃうよ、そしてよかったらいろんな人に広めて下さい。


遠藤一郎×愛☆まどんな ロングインタビュー
http://komu-komu.air-nifty.com/blog/2008/06/post_ab76.html