ねこ


 

ご存知の方もいらっしゃいるかも知れませんが、自分は猫が大好きです
ご存知無いと思いますが、そうなんですよ、猫たちよ、
 
いったいどれほどの羨望のまなざしを持って、あのバネのようなからだ、
どこにでも収まる空間に対する感覚を見てきたことだろう
地面に根を生やすようなその眠りを眺めていたことだろう。
 
一度だけ、猫になった夢を見たことがある、
猫になるっているのは、こういう感覚なのかと、
驚きと興奮で、大変長い記憶として覚えている。
  
耳や鼻はレーダーのようにくるくると動いて
紐を引くように様々な音や匂いを手繰ることができた
背骨にちょっと力を入れただけで
自分の何倍もの塀を登ることができた。