横浜作業5日目、ホテルを移して海の倉庫側からちょっと町のほうへ来た
コンビニが新鮮に思えるほど、一日のほとんどの時間絵を描いている、
  
   
ところで、インドに帰ったオカズ君のWAFフェス応援団用のメルマガが面白いので転記、
インドの小さな町に住んでいる青年のことを想像しながら読んでみてください。
   
  
 
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インド、ビハール州、スジャータ村の小さな学校で開催されるウォールアートフェスティバル(WAF)。
第3回は2012年、2月18・19・20日に開催。
さて、インドではどんなことが起きているのか?
インドに暮らし、芸術祭をオーガナイズしている現地コーディネーターのokazuが現地の空気を伝えます。
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ダンシャリ!!
 
 
ブッダガヤに帰ってきて驚いたのは、その暑さでも、子どもたちの成長でもなかった。
なによりも3ヶ月間放置された自分の部屋の汚れっぷりに衝撃を受けた。
 
僕はブッダガヤのレインボーゲストハウスという宿を家にしている。
理由は、スジャータ村よりも電気の便が良いからだ。一人になりたいときの避難場所でもある。
 
7畳ほどの部屋に、ベッドが二つ、プラスチック製のテーブルが一つ。
トイレ・シャワー・洗面台つき。家賃は月々1800Rs(約3600円)。
 
・・・・・
 
7月18日、月曜日昼。
 
ブッダガヤに到着した足でゲストハウスへ向かい、荷物を置くために部屋の扉を開いた。
ほこりの臭いが鼻を刺す。
防備なしに部屋に入ることは危険だと感じた。日本にいるときはあっという間だった3ヶ月。
だが、実際、3カ月という時間がここにとっていかに長かったのか。
それを思い知らせるように部屋は荒れていた。
 
隙間から入り込んだのであろう埃が床にたっぷりつもり、空気中にも舞っていた。
あちこちに散らばるねずみのフンには心を折られた。
布をかけておいた部分にも入り込んだのであろう、ベッドの上に黒々とした塊がある。
そこに置かれている物に素手で触るには抵抗があった。
   
放心状態に陥る。
すぐに片付けるのは不可能と判断、離脱。
ひとまず別の部屋で眠った。
あの部屋をどうにかしなければいけない。
そもそも部屋にあった荷物が多すぎたのだ。
日本から持ってきたもの。こっちで買ったもの。貰ったもの。
部屋を空けるとき、引っ越すようにきれいさっぱり荷物をまとめておくべきだったのだ。
自分の身から出た錆とはいえ、帰ってきて早々あまりにも重いタスク。寝つきの悪い夜になった。

翌日、部屋のことを保留にし、まずは色々な物事がどうなっているか、状況をつかむことにした。
壁画をはじめとした作品がどうなっているか、大学、Okandra塾、WAF in FUKUSHIMAを含めた被災地の報告会、など。
ある意味現実逃避だ。
 
いつのまにか4日たって木曜日になり、akkoさんとスカイプで話す中、言われたこと。
「Okazu君、WAF2012に向けて動き出す前に、まず住む環境を調えないと精神的にも良くないよ。
ゲストハウスにお客さんを迎え入れるのにも。
旅で暮らしていたときのように、Tシャツ3枚で済むんだから、荷物を捨ててさっぱりしたらどう?」
 
はい、その通りです。
 
分かっていたのだ。いつまでも放ってはおけないことは。
 
断捨離。
 
今回日本でよく耳にした言葉。重い腰を上げる時が来た。
まず、マスクになる布、手袋、ゴミ袋、雑巾、長袖シャツを調達・装備。
ねずみが這い回ったかもしれない服、大量にたまった書類などを捨てる。
フリーズドライなど、もしもの時にと思ってため込んだ保存食も捨てる。
ねずみの原因はこれか。あやつのキーキーという声が聞こえる。
「もったいない」という言葉は、今は通用しない。
体を壊すかもしれないものとはサヨナラだ。
作業は半ばだが、長時間部屋の中で活動しない方がよさそうだと思い、一旦中断。
 
 
 
新しい一歩を踏み出すため、きれいさっぱりすることから始めています。
 
 
 
Okazu
  
 
 
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