冬の収穫祭

さあさあ、剥がし始めたよ、


大収穫祭の始まりです、手始めに今日は先月からデンと居座っていた車にどいてもらって
地下の倉庫で車の植物を全部収穫、すっかり真っ白けに戻りました
思えば一ヶ月間、苦楽を友にしたなか、人知れず思い入れがある
本来植物と自動車は相反するものとして
今回の展示にアンチテーゼとしての車を見た人も多いと思う、
自分も始めは憎いやつという対象をもらい、これをどう侵食しぐるぐる巻きにしてやろうと挑んでいました、
しかし描き進めるにつれて実はこいつ(ホンダの新車)もこんなところで見世物にされて
ガソリンも入れてもらえず、空も見れず自由に走り回ることも出来ない、
籠の中の鳥というか思えばかわいそうなやつなんだなと思うようになりました、
そう思うと結構愛着がわいてきたりして、
外を走り回っているfitをみてあいつの仲間は元気にやっているな、良かったな
などと今までの車に対する気持ちが変わってくるから不思議です、
しかし人から土道を奪った罪は重いのだけど、、、
根とも草とも樹とも着かない植物に絡みつかれた今回の作品、
見ていただいた方、あいつが気持ちよく走り回っている姿を想像するも良し
どんどん根っ子に覆われて植物で埋め尽くされる姿を想像してみるも良し、
お好きな解釈をしていただけたらなと思います、


剥がしたテープは車の中に置いてあった11月3日に剥がしたテープで作った人形に貼られて
真っ黒いバクみたいなものになりました、18日からの展示で発表します。
自分が出て作業しているときは思わぬところにちょこんと座らせたりしてのびのび遊ばせたいと思います、
こちらもお楽しみに。


明日も美術館で剥がします。


手伝ってくれそうな人に電話している(わりと必死)


本日の収穫者
齋藤祐平、浦中ひとみ、遠藤一郎、大川幸恵(TOTANギャラリー)、杉原信幸
有難うございます。