日常の喜び



水戸での作業の合い間、同じ場所に居続けると見えなくなるものがあるように感じ、
(ただ飽きっぽいだけということもある)
美術館も周りや、他の作家の作業を横目にぐるりと回ってみる、
他の作家の仕事振り(まだ現場にきているところを見ないけれど業者が来て組みあがって行く作品もある)を見ていると、
一人でやっているのは僕と岩崎さんだけみたい、
明確な指示を出す作家や、搬入スタッフのレベルの高い仕事振りを見ていると絵を描くのがやっとな自分はめまいがする
どわっと短時間で作り上げる作家や業者が、沢山のスタッフを連れて帰った後、
勉強になるなーと深夜こつこつとそれぞれの仕事をしながら残っている作家と仕事の合い間に話したりする。
それは又作品を作るのとは違った知識や能力がいる、聞いているとそれらの多くは経験(多くは失敗談)の上に成り立ち、
そうして説得力や、適材の人物にめぐり合っていく、
何事もやってみなければわからないものな、数をこなすことの強みはそこにある



疲れた体を回復し、時には外の芝生のところや、植物を育てている場所に行き
頭を整理して戻ってくると又筆が進む、手が止まったらまたぐるっと一周する
頭は常にその絵のところに置きつつも、実際に体を動かせば
景色が変わり、感覚もほぐれるのだろう、一時的処置だけれど、ただ悩んでいるよりはよっぽど楽しいし効率的



歩いてみるたびにどの作家の仕事振りも面白く、思っていたよりも空間は詰まってきてる(むしろ盛りだくさんなくらい)
それに街中での展示も面白いものがいくつかあった、
「日常の喜び/カフェイン水戸2008」
同世代の作家も意外と多い、面白い展覧会になりそうです
オープニング25日の夕方、こられる方は招待状があるので連絡ください。