鳴くよ踊るよ


毎日、絵を描かず
息子ばかり見てすごしている
まだ産まれて2週間ばかり
必死に身体を動かしているのが良く分かる
無闇、闇雲のようで、綺麗な踊りのようでもある
その動き表情は、新しい世界を新しい身体で
はかっているみたいにも見える、
時々、どきどきするような顔でこっちをじっと見る、
じっと聞いている、
じっとする
 
子供の頃、とてもこんな大人(および父親)
がいてもいいなんて信じられなかったけど
新生児との暮らしの中で
今はこれでいいのだと、より強く思う。
 
日に日に、泣き声を使い分けているのが分かってきた 
赤ん坊の泣き声というのは独特で
それは言語であり泣いているのとは違うので、
親の胸にがんがんと響く
 
それはたぶん鳴き声と書いてもいいかもしれない、
特に新生児はまだ目がほとんど見えていない(らしい)ので
涙を流さないことも、そう思わせる。
 
と、思っていたら、
今日から少しだけ、本当に少しだけ涙が出た。