もちもの


大体本当のことは隠れているか
当たり前すぎて見えなくなっている
   
時々意味なんて無くていい。
 
どちらかといえばいらないしあっちゃいけない時
ただその場所の気持ちをそのんまんま身体に流す
手を振り上げる、おろす
空気が弾んでポシャーンと音がする
続けて音楽みたいに何かが着いてくる
 
目を閉じる、足うらのずっと下の川の流れのことを思う
耳を澄ます、色や形から声がきこえないか確かめる
 
め で
みみ で
かわ で
ほし で
しっぽ で
確かめる
 
逃げていくしっぽに必死で絵の具を飛ばす
追いつくつもりも無いけれど、しっぽを追いかける
たぶん追いかけることに興味がある、不思議と触れたいと思って無い。
 
聞こえない音を聞きながら
見えないものをみるように
たまたまだけど
たまたまの方がいいと思ったときのように
 
はっとするけど
ほっともするような
 
ヘンテコで、気持ち悪くって、理不尽でも
いい
  
 
そんなの